リファレンスレター・カバーレター |
現地の会社で就職するには英文履歴書以外に必ず必要なものとして、リファレンスレターとカバーレターというものが必要になります。日本ではどちらも馴染みのないものですが、外国では一般的なものです。
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リファレンスレターとカバーレター |
リファレンスレター |
前の会社の上司に書いてもらう推薦状の様な書類。法的効力は無いが、前の会社での評価を記載してもらう。上司が英語を書けない場合などは、日本語と英語の文章を用意しサインを貰ってもOK。ただし、リファレンスレターは会社のレターヘッドを用いて作成する必要があり、連絡先、メールアドレスもその会社である必要がある。上司から貰えない場合は同僚でも良いが効果は落ちる。また、オーストラリアの会社ではリファレンスを2人要求してくる場合もあるので、異なる会社で2つあるとベター。ちなみに、リファレンスレターを書いてくれる人の事をリファレンスという。 |
カバーレター |
英文履歴書に添付するレターで、主に履歴書の概要を記載する。仕事に応募した際は履歴書よりも先にカバーレターを確認し、その後通過した人のみ、履歴書を確認されるので、ある意味英文履歴書よりも大事。 |
また、必要なタイミングはカバーレターが仕事の応募時で、リファレンスレターが面接に受かった後になります。ただし、派遣会社などによっては面接前にリファレンスを確認してから面接になる場合があります。その為、面接ごとにリファレンスレターが必要になっても大丈夫な様にカラーコピーで複数枚作成しておきましょう。
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リファレンスレターの入手 |
リファレンスレターは通常、前の職場の上司に貰いますが、その前の会社でも特に問題はありません。また、こちらの会社ではリファレンスレターではなく、質問が15個ぐらいかかれた専用の書類がある場合があり、その場合はリファレンスの方に記載して貰う必要があります。ただし、リファレンスが英語を書く事、喋る事が出来ない場合は事前に自分が翻訳する旨などを伝えておけば問題ないようです。なお、リファレンスレターは英文履歴書同様にフリーフォーマットなのでどのように記載して貰っても構いません。
ある意味ここが一番ハードルが高いかもしれませんが、日本では「会社を辞める=ネガティブ」なイメージがあったりするので、こちらで就職を目指すのであれば、辞める際には円満退社を目指しましょう。
リファレンスレターの良い例としてはAll
Aboutのコチラなどがあります。嘘を書いてもらう訳にはいきませんが、とにかくポジティブに書いてもらう必要があります。
なお、会社側で書類を用意している場合は以下の様な質問が多々記載されています。
Q: How
long have you known?
Q: What were/are the candidate’s major responsibilities?
Q:
Would you rehire this person?
会社などによっては直接電話をしたいという場合がありますが、リファレンスが英語を喋れない場合は書くのは大丈夫だけど、喋る事は出来無いなど正直に伝えましょう。日本人なので書く事が出来るが喋れないというのは結構通用するようです。
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カバーレターの作成 |
カバーレターは仕事の応募時に履歴書と共に添付する必要があり、あるHRの部長によると、1回の応募で何十人からも応募があるので、まずはカバーレターを読んでその後に残った人だけ履歴書を見ると言っていました。また、カバーレターは1件につき10秒程度しか見ないらしく、そこで落とされた場合はせっかく作った英文履歴書もリスト行き、またはゴミ箱行きになってしまうので、カバーレターが悪いと履歴書がいくら良くても面接にまで辿り着く事ができません。なのでカバーレターはある意味で英文履歴書以上にインパクトの強いものを作成する必要があります。
なお、カバーレターもリファレンスレター・英文履歴書同様にフリーフォーマットです。自分は特定の仕事専用のカバーレターと汎用的に使えるカバーレターを2種類作成しています。いちいち作るのは面倒ですが、HRの部長によると、専用のカバーレターの方が読んだときにポイントが高いそうです。
また、リファレンスレターは基本的には他人が作成するので問題ないですが、カバーレターで文法・スペルミスがあるとかなりの減点になるので、必ずミスが無いか事前に何度もチェックしましょう。
カバーレターのサンプルとしては、やはりAll
About のコチラ や Monster.com
のコチラ などがあります。なお、自分はそれにプラスして自分のスキルのサマリーなどを盛り込んでいますが、反応は良いようです。
上記のサイトだけでは中々難しいという場合は以下の様な書籍を参考にしましょう。ワーキングホリデー(ワーホリ)だからといってこういった所でケチってしまうと、オーストラリアに来てから大変な思いをしてしまいます。
・英文履歴書(レジュメ)のカバーレター
・仕事を勝ちとる履歴書・職務経歴書・カバーレターの書き方―「就職・転職」の成功文例が満載
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